巫女の掃く参道長し浦の春


読者の皆様にとっては、空気のような”記事タイトル”かもしれません。

一句一句、それなりの思い入れはございまして・・・


田舎暮らしと俳句と私。

 

とある俳句コンテストに応募するために、過去の作品を見返しています。

(既発表句OKの賞もあるのです)

 

2014年9月に開設したブログに使用している句だけで約350句

その他、結社で発表した句やストックも合わせると500句近く。

 

多いと思われるかもしれませんが、仮に1日1句仕上げられれば、3年で1,000句。

コンスタントには作句できていないということです。


同時に、わたしの場合は悲劇を伴う創作活動にもなっています。

 

ブログの性質上、タイムリーな話題に合わせて句を作ることも少なくありません。

「やっと句ができた〜!」

と、できたてホヤホヤの句を公開することもしばしば。

 

時間を置いて熟成させることでこそ、真の価値は見えてきます。

 

ご想像がおつきになったかと思いますが、自分があとで見て「なんじゃこりゃ」という作品が実は大量に・・・。

過去記事へのリンクを貼ろうとした時に、やり場のない恥ずかしさと自己嫌悪の念がこみ上げる経験を何度となくしています。

 

それをウェブ上に公開し続けているのですから、まさに「生き恥」。

こっそりと、公開後に句の改変を繰り返していることに何人の読者がお気づきでしょうか?

開き直って、田舎に飛び込んでからの出来事と俳句実作のドキュメンタリーだと定義したいと思います。


さてそんな訳で今回は・・・

応募句の選定とブラッシュアップを兼ねて具体的な俳句のお話

 

過去作品の中から比較的軽微な修正で改善されそうなものをピックアップして、反省と懺悔のひとりプレバトをやってみたいと思います。

夏井いつき先生の場合と違い、自分に対する批評のため、甘めになること必至。

その点どうかお含みおきください。


客人(まろうど)の背を色めかせ柿紅葉

2014-10-20

「柿紅葉」に、じゅうぶんな色合いがある。「色めかせ」は詩の表現としてやや過剰。引き算で、柿紅葉の彩りを引き立たせる。

客人の背を照らしけり柿紅葉
客人の背の照らされて柿紅葉

 

貯水池のしずかに満ちて蝉時雨

2015-07-27

説明的。形容詞で安易に逃げてしまった典型。蝉時雨の、時間的・空間的な輪郭の曖昧さを生かしたい。

貯水池のいつしか満ちて蝉時雨

 

鳶(とび)来れば鍬を休める夏はじめ

2016-05-19

来れ(カ行変格活用・已然形) +(接続助詞) で「来ると/来るたびに」。つまり鳶がやってくるたびに鍬を置く、というやや忙しい情景。シーンを切り取りつつ、落ち着きを出したい。

の来て鍬休めたる夏はじめ

 

句の印象がちょっと変わってくるかと思いますが、いかがでしょうか。

正解が無い世界。

日々付き合わされる妻にとってどれだけの災難か、ご想像いただけますと幸いです。


今日の一句

 

巫女の掃く参道長し 浦の春

みこのはく さんどうながし うらのはる

季語:浦の春・新春(新年)

いつかの正月、伊勢方面の神社を訪れた際の句が出てきました。

関西ではまだ松の内(15日まで)、ということで大目に見てください。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です